• Sanshin Gallery Exhibition

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Leopard in the jungle 109.5×91.5(㎝) シナベニヤ、アクリル

Leopard in the jungle 109.5×91.5(㎝) シナベニヤ、アクリル

津久井 智子~消しゴム版描展
津久井 智子津久井 智子
 
 
 
 
Rose Garden 183×210(cm) 2016年 アクリル、和紙

 Rose Garden 183×210(cm) 2016年 アクリル、和紙

Wataridori 51.5×73(cm) 2017年 アクリル、和紙

Wataridori 51.5×73(cm) 2017年 アクリル、和紙

 
 
 
Betta 19.5×27.5(cm) 2011年 顔料、エンボスパウダー、ラシャ紙

Betta 19.5×27.5(cm) 2011年 顔料、エンボスパウダー、ラシャ紙


 
 
 
 
版描
 
 
 

撮影/眞野 敦

消しゴムはんこを絵筆の感覚でオリジナルの手法が生きる版描画

 消しゴムはんこ作家として幅広く活躍している津久井智子さんの個展を開催します。
 消しゴムはんこは、彫刻刀やカッターで消しゴムに模様を彫り、インクを付けて紙などにその模様を表す手法です。津久井さんは2005年にNHK教育「おしゃれ工房」に出演し、年賀状の作成を紹介したことを機に、メディア出演など活躍の場が広がりました。現在も書籍、作品展、イベント、教室などを通して洗練された作品を発表しています。
 また、同時に消しゴムはんこで描く絵画を[版描]と名付け、アートとしての新しい創作にも取り組んでいます。一枚の絵画の中に筆と消しゴムはんこを併用してドラマチックな表現を楽しむために考案した独自の手法。ここで紹介する『Leopard in the jungle』や『Rose Garden』などもその手法で描いた大作です。ファンシーなイメージの消しゴムはんこが絵画の中にみごとに調和しています。版画と描画の中間として名付けた「版描」は、アクリル絵の具や、ときに岩絵具や箔など、日本画の画材も用いて木の板や和紙に表現しています。植物や動物など、自然界のモチーフを主に、ときに空想の世界や夢で見た風景を形にするべく自由な発想で描いています。
 「15歳から消しゴムはんこを作り始め、生業としては17年目になります。消しゴムはんこの楽しみ方を広め、可能性を提案する仕事を通じて、さまざまな機会を得るうちに、ホビーや手芸の枠組を飛び越えた作品づくりを求めるようになりました」という津久井さん。近年は、ホテルの客室やクルーズ船の内装なども手掛け、特別な空間を彩るなど、[版描]作家としての場が広がりました。

(文/寺坂厚子)

 
 

溶岩車 W140xD150xH245、枯れ木、紙、ワイヤーメッシュ、木材、2020年

溶岩車
W140xD150xH245、枯れ木、紙、ワイヤーメッシュ、木材、2020年
photo/眞野 敦

福井 揚~「転失気」Tenshiki
福井 揚福井 揚

photo/眞野 敦

  
中:空から富士山が良く見える W120xD54xH145、フェルト、紙、ワイヤーメッシュ、木材、2019年 左右:Untitled 90x90、フェルト、木材、2019年

中:空から富士山が良く見える W120xD54xH145、フェルト、紙、ワイヤーメッシュ、木材、2019年
左右:Untitled 90x90、フェルト、木材、2019年

Untitled (部分)

Untitled (部分)


photo/眞野 敦

鮮やかな色調と豊かな素材が奏でるハーモニー

 
 造形作家として幅広い作品を掛けている福井 揚さん。明るい配色の独創的な陶芸、フェルト素材を用いたおしゃれな壁掛け、異素材を組み合わせた存在感のある立体など、さまざまな作品を発表しています。
 滋賀県出身の福井さんは18歳でアメリカに渡ります。そして、ミズーリ州の大学に入学し、陶芸と出会います。師に恵まれ、陶芸に魅力を感じ、アートの世界で生きていく事を決心したそうです。その後、ネバダ州立ラスベガス大学大学院彫刻学科に進学。豊かな自然に恵まれた地で現在の作風につながるような創作の日々を過ごしていました。卒業後、ニューヨークに移りアーティストとして活動を始めましたが、2013年に帰国し、信楽で創作を始めました。陶芸家に留まらない幅広い活動をするために2016年からは静岡県裾野市に工房を構えています。
 「陶芸は工程を経て表面がなめらかになり、フェルトとは時間をかけると共に複雑になるという面白さがあります。それぞれの持ち味が面白く、惹かれるところです」と語る福井さん。陶芸作品は、存在感のあるユニークなデザインが特徴です。完成するまでのプロセスには技術的な工夫を重ねていますが、作り手が楽しんで生み出している雰囲気が伝わります。フェルトは、小さく裁断したフェルトを重ねながら万華鏡や編み物のような表情を創り出しています。描くように貼り合わせたフェルトが情報を発信しているかのようです。
 今回の作品展会場の中心的存在になる予定で創った「溶岩車」は、枯れ木と新聞紙などを用いた遊び心漂う作品です。すべては、福井さんの雄大な創作への思いが根底にあります。タイトルの「転失気」は、人気の古典落語から選んだ遊び心のある言葉。決して「転失気」ではない、自身の作品に向けてのユーモラスなメッセージです。

(文/寺坂厚子)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
Hey Yo! W45xD45xH67、テラコッタ粘土、釉薬、2017年

Hey Yo! W45xD45xH67、テラコッタ粘土、釉薬、2017年