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椅子 桜・漆塗 W560×D580×H970(mm)椅子 桜・漆塗 W560×D580×H970(mm)藤井 慎介 木工展

藤井 慎介
(肖像画:髙梨芳実)
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厨子 楢・漆塗 W200×D180×H250(mm)厨子 楢・漆塗 W200×D180×H250(mm)

重箱 欅・漆塗 W280×D180×H190(mm)重箱 欅・漆塗 W280×D180×H190(mm)

自然の中で息づく形に思いを寄せて

 触れたくなる滑らかな地風、作り手のぬくもりが伝わるような、木工作家・藤井慎介さんの作品。さんしんギャラリー善では五年ぶり、二回目の個展を開催します。日々の生活の場に生きる木工をごく自然に生み出している藤井さんは、「創作の原点となるのは自然の姿」と語ります。樹木の枝からコートハンガーを、クワガタから座り心地の良い椅子をイメージしてデザイン。また、大切なものを供えるという思いから厨子を作りました。「用」を美しく楽しむ存在にする、心豊かな生活への愛情が藤井さんの作品を通して伝わります。
 大学卒業後は設計士になりますが、自分で物を作りたいという思いが強く、木工の専門学校で学び直し、木工作家として独立しました。日本工芸会新人賞を受賞するなど順調に活動していましたが、四年前、仕事中に右手の指を切断する大怪我をします。創作活動をあきらめるほどの事故でしたが、幸い、右手の親指とひとさし指は無事でした。リハビリを重ね、再び創作を開始、道具も工夫するなどして新しい作品を発表しています。「怪我をする前は、木目が見えないように漆を塗るなど、形も漆塗も完璧なものを目標としていましたが、今は、木目をどう生かすか、木の素材感をどう生かすかという、雄大な気持ちを持てるようになりました」。意識の変化により、実用を強く意識するようになり、心豊かな生活のための独創的な作品を発表しています。

(文/寺坂厚子)

コートハンガー 桜・欅・楢・漆塗 W350×D380×H1830(mm)コートハンガー 桜・欅・楢・漆塗 W350×D380×H1830(mm)

デザイン、製図、木地の選択、造形、漆塗など、一人ですべてを一貫してする作業。小さな木片を生かした椀作りも楽しんでいます。・・・・藤井慎介

片口 栗・漆塗 W205×D225×H130(mm)片口 栗・漆塗 W205×D225×H130(mm)

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伊豆鉄節理文扁壷 33×12×46(cm)伊豆鉄節理文扁壷 33×12×46(cm)陶芸家 杉浦健司 展

杉浦 健司
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飾っても、使っても
楽しい温もりのある陶芸品

 南伊豆町在住の陶芸家、杉浦健司さんの個展を開催します。「使うたびに楽しくなり、身近にあるだけで心安らぐ器」を創作している杉浦さんの作品は、陶芸を通して伝える絵画的な描写が特徴です。幼い時から粘土で表情豊かなお面を作るなど、造形へのこだわりが強く、その一方で絵画も展覧会などで発表していた杉浦さんは東京藝術大学に進学しました。専攻を決める際に心に響いたのが、陶芸の教授の話。本来の造形に対する思いを実践として磨き、陶芸家への道を歩みます。今回の作品展では、初期から現在まで幅広く手掛けている象嵌を含む、様々な手法による作品を展示します。
 卒業後は、兵庫県の立杭焼の工房に入りますが、歴史的な徒弟制度に違和感を覚え、退職。伊豆の岩殿寺窯に入社し、現代感覚の焼物を自由に作る環境で作陶を始めました。しかし、「絵付け」へのこだわりが徐々に強くなり、一九七八年に独立し、南伊豆町に築窯、自分の作りたいものを発表する生活をスタートさせました。近隣の自然をスケッチして土に直接刻線で表した絵付けの作品、鳥、樹木、魚などの絵画的な表現を生かした陶板、器、花器など、個性豊かな作品を発表しています。また、杉浦さんは、南伊豆町下賀茂、日詰遺跡の鉄分を多く含んだ黄土を利用し、釉薬を作りました。微妙な温度の変化によって焼き上がりの色が楽しめる『伊豆鉄釉』を用いた独特の仕上がりもご覧ください。

(文/寺坂厚子)

伊豆鉄釉象嵌耳付鉢 左 12×20×16(cm) 右 13×23×13(cm)伊豆鉄釉象嵌耳付鉢 左 12×20×16(cm) 右 13×23×13(cm)

象嵌ひまわり文大皿 44.5×44.5×8(cm)象嵌ひまわり文大皿 44.5×44.5×8(cm)

さるとりいばら文蓋物 20×20×15(cm)さるとりいばら文蓋物 20×20×15(cm)

陶面 16×24×10(cm)陶面 16×24×10(cm)